インクと爪跡

不器用にあつめた刹那の花束

詩「不足」

不足


憎むものが 多すぎて
愛するものが 少なくて

私は 呼吸を詰まらせた

酸素は愛 酸素不足

世界は何でできている?って
ずっとずっと気になってたの

わかった時に 私は息の
嘘に気づいた 理解した

憎しみはどれだけ遠くても
近くに見えて 見えてしまって
愛しさはどれだけ近くても
遠くに感じて 感じてしまって

鼻栓入れた 耳栓つけた

しまいにゃ メガネを外したの

そしたら何もわからなくなった
それから私 ゆっくりゆっくり







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